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セサミンの「高血圧を下げる」という効果について

セサミンで高血圧を下げられるか

セサミンには血圧を下げる効果があるとされています。
これは高血圧にも対策できるということを意味していますが、何故セサミンを摂ると血圧が下がるのか疑問に思っているかたもいらっしゃるかも知れません。
高血圧になる原因は様々ですが、そもそも高血圧とは「血流が血管の壁を押す力が強い」ということです。
そのため心臓が血液を送り出す力や血管壁の弾力性も血圧の高低を決める要因となります。
しかしそれだけではなく、近年では血管内における「スーパーオキサイド(活性酸素)」の産生増大が血圧の上昇に関係していると考えられています。
セサミンには強い抗酸化作用があると知られていますが、実はこの働きが、血管内の血圧上昇作用を抑制できるのではないかと期待されているのです。

セサミンの抗酸化作用との関係

では、何故セサミンの抗酸化作用が血圧上昇を抑制できるのでしょうか。
このことには、抗酸化物質に様々な原因生成される活性酸素を除去する効果があるからです。活性酸素は人間の体の分子を酸化させてしまいます。
これに対して体は酸化されるのを防ぐべく、様々な栄養素を循環させます。しかし加齢に従って体内で生成される抗酸化物質の量は減っていきます。活性酸素は高血圧の原因となります。
加齢とともに、高血圧を含めた生活習慣病への対策が問題となるのはそのためです。よって、体に適切な抗酸化物質を送り届ける必要が出てきます。
また、セサミンの抗酸化作用はゴマの「脂溶性リグナン」に由来しており、胃や腸で分解されずに元の成分のままで門脈を通過し肝臓へ届きます。
ここで代謝されたものが抗酸化作用を示すのですが、一方でこれが抗酸化作用に頼ることなく、血管を弛緩させる可能性も指摘されてもいます。

ラットを使った実験について

それでは、上述した効果の論拠とされるラットを使った実験の詳細を見ていきましょう。
この実験は、食塩などの摂取によって高血圧状態にしたラットにセサミンを1%混ぜた餌を与えるというものです。
その結果、胸部大動脈を含めた血管中の血圧の上昇が抑制され、それがセサミンの抗酸化作用による活性酸素の除去効果によるものだと示唆されたのです。
一方、肝臓に届けられて代謝されたセサミンは当初、抗酸化作用によって抗高血圧作用を示すのではないかと仮設が立てられ、実験が行われました。
それによると、セサミン代謝物のうち一部は抗酸化作用を示したものの、それを除くセサミン代謝物では活性酸素除去効果が見られなかったとのことです。
ラットから摘出した大動脈リング標本を使って検討したところ、最も抗酸化作用の強いセサミン代謝物と最も弱い抗酸化作用のそれとで血管の弛緩反応が確認されました。
抗酸化作用の強弱による差は特に見られなかったことから、この血管弛緩作用は抗酸化作用に依拠することなく達せられているものだと推察されたのです。
そしてこのセサミン代謝物による血管弛緩作用は、セサミンによる抗高血圧作用に深く関与している可能性が考えられてもいます。
では、次に高血圧の患者を対象としたものを見ていきましょう。

軽度の高血圧患者を対象とした場合

軽度の高血圧患者を対象としたものでは患者にセサミン1日あたり60mg摂取してもらい、これを4週間継続するという方法をとりました。
その結果は、収縮期の血圧が3.5mmHg減少し、拡張期の血圧も1.9mmHg下がったというものでした。
今後、研究の進行に伴ってさらなる「論拠」が提示されるようになると良いですね。

セサミンの効果を実感してみよう

今まで見てきたように、セサミンには抗高血圧作用があるのではないかと考えられる実験結果が出ています。それは抗酸化作用だけではなく、セサミン代謝物による抗酸化作用に頼らない血管弛緩作用も関係している可能性が示唆されてもいます。
今後も研究と実験が繰り返され、セサミンの持つさらなる可能性が明らかになると良いですね。
セサミンに抗高血圧効果があると考えられている以上、その効果はどれほどのものか、実感してみるのも選択肢の一つにはなります。
セサミンはゴマ由来の成分ですので、人体への害は殆ど存在しないと言えます。たとえ適量を超えたとしても、その頻度が多くない限りは脂質過多などになる可能性は低いです。
そのため、高血圧や活性酸素が気になる方はセサミンの摂取を視野に入れた上で、今後の食生活に少し考えを及ぼしてみるのはいかがでしょうか。