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中国の歴史の中でセサミンはどのように扱われてきたか

中国の歴史とゴマの関わり

ゴマは東洋世界において様々な形で利用されてきました。炒める、磨り潰す、オイルにするなどの利用法は西洋だとあまり見受けられず、アジア圏で多く見られるものです。
はるかな昔、そのアジアに多大な影響を及ぼしたのは中国でした。中国大陸でもゴマは重宝され、食べる以外に芸術品の材料としても使用されました。
中国でゴマがいつから食べられていたのかは、まだ具体的に分かっていません。一説によると、「胡麻」という漢字の「胡」という字が中国大陸の西方を意味する「胡地」と同じことから、西の方から伝わったのではないかと言われています。
この記事では、ゴマが中国の歴史の中でどのような役割を果たしてきたかを説明していきます。

むかしの書物に載っているゴマ

『神農本草経』

中国の古い時代に記された薬学書に『神農本草経』があります。この書物にはゴマに関する記述があり、科学的根拠は示されていませんがその健康効果について触れられています。
この本は500年頃に編まれたもので本草学の原点とされ、日本や朝鮮にも伝えられました。その中でゴマは毒性がなく、生命を養う「上薬」として扱われています。
この本の記述だと、ゴマは内臓の機能を改善し病気や衰えた体を治すことができるとされ、肝、心、脾、肺、腎の五臓を補う効果があり、肌を良くして元気や体力を増進し髄液や脳にも作用するものとして扱われています。
現代の目で見ると少し正確性に欠けるところはあるものの、ゴマが持つ人体への効果の本質を突いており、肝臓に対する効果があると書かれていることも見逃せません。

『抱朴子』

仙人になる方法、「神仙術」に関する諸説を書いた書物です。この中でもゴマは健康に役立つ食べ物として記されています。
その記述によると炒って粉にしたゴマを、白蜜(蜂蜜のことと思われる)を使って団子にし、一日に三回食べると二年で白髪が黒くなり、五年で走っている馬に追いつけるようになるとあります。
注目したいのは「白髪が黒くなる」という記述です。セサミンは抗酸化作用で白髪を防止できるとされており、そのことが少し変わった形で記載されていると解釈できます。

『飲膳正要』

モンゴルが中国を支配していた、「元」の時代に成立したとされる料理書です。これはほかと比べて新しいほうの時代に著されたものとなっています。
ここでゴマは「神仙の食べ物」として扱われ、これを食べると全ての疾病が治癒し健康に長生きできるという旨が書かれています。
過去の書物を踏まえたのか、少なくとも健康効果については触れられているようです。

セサミンはむかしから健康効果が注目されてきた

このように、ゴマはむかしから健康的な暮らしに役立つ食べ物として位置づけられてきました。
科学が発達した現代において、その健康効果は「セサミン」を含むゴマリグナンという成分によるものだと明らかになってきています。
もしあなたがセサミンを摂取しているのであれば、ゴマが長い歴史の中で重宝されてきたことにときどき思いを及ぼしてみるのも良いかも知れません。